松本市奈川(旧奈川村)のニホンミツバチ
 松本市奈川(旧奈川村)では古くから在来種のニホンミツバチを飼っている方が多くいます。私も興味をそそられ学校の一隅で飼ってみる機会をえました。その蜜もたくさん採れたので、ますます熱をあげてしまい、その生態について調べることが楽しくなり、知れば知るほど愛着がわいてきます。
 赴任してまもなくのこと、わらび採り遠足の下見に行った時のことです。草刈り場までの沢づたいやに、なにがしか古ぼけた木箱がすえつけてありました。今にも崩れそうな岩肌の急斜面に置いてあるので、そこまで行くには一苦労です。それが何なのか分からず、気の晴れない思いでした。その答えはある会合の時、T氏から教えてもらいました。分蜂したニホンミツバチの一群が新しい巣を求めて、こういった木箱の中に巣をつくる習性があるとのことです。それを、自宅に持ち帰り飼うのです。この木箱も古材で作るのが良いようです。いろいろな話をうかがっているうちに学校にいただけないかとお願いしたら、快くうけて下さり、校内の隅の木陰に巣箱をすえつけて下さいました。これが、私がニホンミツバチと出会い、魅せられたきっかけとなりました。
 以来、ニホンミツバチの生態など調べてきました。自然探索クラブの顧問となり生徒らとともに観察したり、文献を調べたり、時にはインターネットのホームページも調べてみました。そして、実際はどうなのか巣の内部も見ることができるよう工夫し、観察などしていました。


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ニホンミツバチとセイヨウミツバチ   
環境教育や総合的な学習の時間としてニホンミツバチの可能性を考える
旧奈川村のニホンミツバチ  [1]分布    [2]分蜂と捕獲    [3]危険性    [4]世話の仕方    [5]まとめ