院長の日誌
〜番外編〜



私は長野県松本市に住む歯科医です。
歯科医というと、楽で高収入というイメージを持たれる方が多いですが、実際には超肉体労働、
ストレスも借金もリスクも多く、本当にハードな仕事です。
毎日、朝早くから夜遅くまで、診療/研究〜雑務に追われっぱなしで、晩飯を食べながら眠ってしまうこともあります。

そんな生活で、車イジリに費やす時間が、だんだん増えてきています。
170万円で個売で買ってきた73年式911Tを町内の板金屋に持ち込んで、
スッポンポンに剥がし、全塗装をしたのが3年前。
現在は インターネットで見つけた28万円の 90年式スパイダー115 に完全にハマっています。
最近みんなに「どうしたんすか???」と言われるほど、顔は真っ黒に焼けています。
乗っては焼け、壊れては炎天下で修理してまた焼ける、の毎日です。
イジる時間は、もっぱら日曜日の早朝。
イジリがすんなりといかないと、当然日曜日の外出は「お預け」となります。
子供には「パパ、修理屋さんに出せばイイじゃ〜ん!!」って怒られ、
女房からは「またか、、」と、ため息ですが、
「他の女に金や時間を使うよりヨカでしょう!?!」と、厳しい攻撃をかわしています。

お粗末ですが、何かの参考になればと、少しづつ、メンテ日記を紹介したいと思います。
なお、この日誌は現在のところ、コイダさんの spider's cafe でしか紹介していませんので、他の人にはナイショにしておいてください。


2003年 8月:
Alfaromeo Spider ウインドウ修理日記
最近、スパイダー28号の助手席の窓を上げ下げするとバッキン、バッキンと、壊れる寸前であることを知らせる音がする、、、しからば、壊れる前にバラシてみようと解剖したところ、、、ワイヤーが切れかけているのを発見!!
それにしても、90年式の車が、なんでワイヤーなの?? 
S48年式のコロGでもギアだったよ!!
ここなんて、もっとあぶない。
よってあるワイヤーのうちの1本しか繋がっていない。
ワイヤーを張り替える前にいろんな角度からデジカメで記録撮影。
あとで困らないように〜、っと。
それにしても、デジカメってのは本当に便利ですね。
上から覗くとコマが2つ見える。
ここにワイヤーがかかっている。
DIYで直径1.2mmのワイヤーを調達。
1m あたり100円也。4m 購入のため、400円!
断端をかしめるためのアルミのチューブ(?)みたいのも調達。
こちらは100円。
しめて500円也!!
500円ですよ
500円!!
いよいよモーターアッセンブリーの取り外し。
どこの足の間からワイヤーがどこに行っているのかをメモする必要あり。

(図は後日アップするつもりです。)
アッセンをバラしました。
写真は糸巻き部分にワイヤーを通して先をかしめたところです。
写真は前述のアルミのかしめがなくて、電気配線用のオスの丸プラグを利用して行った時のものです。
すぐれもの見つけました。
サンダーバードのジェットモグラみたいですが、いろんなサイズの穴あけから、穴の拡大、ファイリングまでこの1本でこなします。
ワイヤーの張り調整用のローラーを通す穴を削って張り調整の範囲がもっと広がるようにしました。
削りカスはサビの原因にもなるし、ワイヤーに付けばトラブルの原因にもなるので、掃除機でバキュームしながら作業を行いました。
これでテンションローラーの移動距離が増えて、ワイヤーをしっかり張れるようになりました。(左側のボルトです)
内張の下の方はこんなにも腐っていましたが、細かいことには目をつぶって、このまま装着!
いざ、開閉テスト。スムーズに動く!! 動きも音も危なげない!! やったーー!! オレってビッグ?、、女房あきれる。

完成後、手洗い。いろんな洗剤を試しましたが、爪の間にまで入り込んだ油汚れを落とすのは「レンジ用マジックリン」が一番きれいになります!
手にスプレーして数分待ち、ブラシでこすると、作業前のようにきれいになります!

今回のワイヤー張り替えには合計3日(1日約2時間で、3 times)を要しました。
推奨ワイヤー長は、3m20cmです。
やり方を一旦理解してしまえば、さほど難しい作業ではありません。
今回の修理に要した費用は、ワイヤー代500円+ 400円+400円(3回やったため)、
ワイヤークランプ100円×2、日本国献上75円、の合計 1,575 円でした。
悲しいかな、手を着ける前にショップに行って「アッセンでないとダメだ」と言われて、注文した新品アッセンがすでに納品済みで、キャンセルできずに 69,100円、かかってしまいました。
でも、いざという時にはこれがあるという、まあ、一種の保険みたいな安心感があったからこそ
余裕を持ってトライすることが出来たのかな、と思います。
いろいろと細かな部分のコツがあり、図で説明しなければわからない部分ですが、忙しいので少しづつアップしてゆきます。

どなたか、新品アッセン欲しい方がいましたら、価格応談にてお譲りしますけど、、。